歴代の女性天皇・其の壱



順不同で綴っていきます。

まずは、美貌の女帝と謳われる元正天皇です。



大概、興味を持つ場合の切っ掛けは、小説だったり漫画だったりで
この御方も、それまでは私の中では影の薄い存在でした。

父は草壁皇子(天武天皇の皇太子)、母は元明天皇(阿閉皇女)

妹に吉備内親王(長屋王室)

弟は文武天皇。

母・元明天皇から譲位を受け即位。「続日本紀」にある元明天皇譲位の際の詔には
「天の縦せる寛仁、沈静婉レンにして、華夏載せ佇り」」とあり
「慈悲深く落ち着いた人柄であり、あでやかで美しい」と記されている。歴代天皇の中で唯一、母から子への女系での皇位継承が行われた。wikipediaより

私の彼女のビジュアルイメージは、長岡良子先生の漫画です
ただ、秘かに想いを寄せていた相手が・・・w

で、でして。

この御方が歴代の女性天皇で初めての独身で即位した天皇なのです。

それまでは、既婚(未亡人)で、先帝の正妻であり両親が皇族の皇后が

中継ぎとして即位してきました。
※皇后という位も、両親が皇族という条件がありました。
 但し、母方は蘇我氏でもOK。
 後に藤原氏でもOKになります。

弟の文武天皇が崩御したため、母の阿閉皇女が孫の首(おびと)皇子が

成人するまでの中継ぎとして、即位し元明天皇(謚)となります。

その後、年齢的な理由から譲位をしますが首皇子はまだ幼かったため

娘である氷高皇女(後の元明天皇)が即位することになります。

表立った理由は上記の通りですが、首皇子は母親が藤原氏出身で

皇族・蘇我氏では無く前例が無いために

元明が先延ばしをさせるために、氷高に皇位を譲ったのではとの見方もあるようです。



ビジュアル的なイメージは長岡先生ですが、性格的なイメージは

里中満智子先生の漫画からが、とても印象深かったです。


中継ぎだけで終わらず、祖母の持統天皇のように政務をこなしたいという

強い意思を持っての即位でした。(漫画の内容です)

そうであったのなら、かっこいいなぁと思いますね。


家族的には不幸が続き、左大臣であり従兄弟の長屋王は

妹の婿でもありましたが、藤原氏の陰謀とされる『長屋王の変』で妹・甥共々喪います。

実は長屋王と吉備内親王の息子は、元明天皇にとって孫となり

血筋でいくと首皇子より高貴とされる可能性もありました。

なにせ両親は皇族ですから、首皇子の母親は皇族はありませんから。

そうなると、天皇に即位するに相応しいのは?

という皇位継承の件で、藤原氏と秘かに鍔迫り合いをしていたのかも。


結局、長屋王の変で長屋王と一族は自死し失脚をしたので

藤原氏が政権を掌握する事に成功し、首皇子の母も皇太后扱いとなり

氷高皇女は首皇子に皇位を譲りました。


彼女はただの中継ぎとして、ぼんやりとしていたのか

それとも、敵わなくても抵抗をしながら政務に励んだのか

晩年でも病がちであった首(聖武天皇)に代わり

政務遂行してきたと見られているとか。


:余談:

聖武天皇には男子が産まれなかったので、女の子が皇太子となり

天皇に即位します。

勿論、独身のままですので天武天皇の血筋が天皇になるのは

淳仁天皇で途切れてしまいました。



以上、だらだら推敲もせず書いてきました。

ええと、興味のない方もいるので全員を紹介するのは無理だと思います。



尽忠報国シラス会

たぶん周知拡散を目的としたもの。